研修医は、もう二度と助教授とテニスをしなくなりました。結構仕事を押し付けてくる助教授で、たまたま出て行かなくてならないことがあって、仕事を頼んで病院を出ました。すると翌日、机に1枚のメモ用紙が貼ってありました(写真)。内容は次の通りです。
「研究も勉強もしてないのだから臨床位
文句をいわずにやれ。病棟主任にまかすな。
ましてや病棟主任に指図めいた言動はくな。
(KY)
遊ぼうと思うな。
苦労は買ってでもしろ!!
言い訳、弁解はするな。男の背中で証明しろ。」・・・というメモでした。
講師の助言通り、今まで周囲の人によいしょされているのが分かっていないということです。一緒に仕事をすると本当に疲れます。
私は、ここで文句を書かれているほどいい加減に仕事はしていなかったように思います。テニスの試合に勝ってから、仕事を押し付けて、自分はさっさと帰ってしまいます。本当にひどい上司でしたが、このメモのお蔭で、いろいろ勉強のチャンスを与えてもらい、感謝しています。特にしょうもないことで怒らなくなったのも、このメモのお蔭です。ひ弱な男を、少し逞しい男にしてくれたのが、このメモです。診察室の机に今も貼っています。