14日に嘔吐、下痢の患者数名発症、15日10名以上になったので、とりあえず保健所にとどけました。その時点ではノロウィルスだとは分かっていません。新聞によりますと入所者28名、職員8名の合計36名の感染者をだしていると報道しています。
きちんと責任者が対応したにもかかわらず、36名の感染者となってしまいました。実際はその半分くらいです。軽い吐き気や不消化便などを含めて36名になり、早合点されているようです。
我が施設では、最近京都の病院で集団ノロウィルス感染症がありましたので、よりいっそうの注意を図ってきました。
まずは、嘔吐・下痢の患者さんがでると、隔離、消毒、病気の治療を徹底して、「感染を拡大させない!」「死亡者及び重症者を出さない!」を合言葉に細心の注意を払ってきました。
当施設として早期に保健所に報告し、対処したにもかかわらず、報道機関がいかにも感染が続いているような施設にかかれたのは本当に悲しいことです。事実も大げさになっています、他の医療機関や施設でのノロウィルス感染症からみると、死亡者や重症者を出さず、尚且つ早期に終息させています。この最大の功を奏したところを報道していただけるのならまだしも、今回の報道は運が悪い施設がノロ感染を起こしたようにしかみえません。スタッフの誠心誠意の努力の賜物だと頑張っている施設として報道してほしかった!
入所者がノロにかかるのは、感染した食品摂取か保菌者のスタッフか面会人に接触するしか考えられません。どこの施設・医療機関も感染しない保障はありません。食品を扱う人も下痢をしていなくてもノロ感染があります。その業務に就いている方は、特に手洗いに注意が必要です。今後もノロ感染は出てくると思います。早く対応し、少なくとも死者がでないことを祈ります。