記事一覧

 「袖の下」の続きです・・・・ちょっと一言

 ちょっと一言;医師の倫理観のなさに驚いた方が多かったかもしれません。
 私も研修医のとき、患者さんからお礼”ほんの気持ち”といってもらったことがあります。公務員ではありませんので、収賄にはなりません。ちょっとした脱税にはなりますが、当時は何も知りませんでした。薄給の私にとって、とてもありがたかった思い出になります。
 15年くらい前のことですが、体育館でフットサルをしたときに、左アキレス腱の断裂を起こし、手術をしてもらったことがあります。そのときは、執刀医が神様に見えましたので、お礼をしました。生命保険から保険金がでましたので、それを使いました。
 この「袖の下」の問題ですが、一概に賄賂とはいえません。なぜかというと、一度死にそうな病気で助けられたら、感謝の気持ちでいっぱいになります。なんとかお礼をしたいと思うのはおかしくないと思います。所謂「袖の下」は、はしたない表現ですが、「チップ」みたいなものと思います。高額はしなくても、”ほんの気持ち”は許されていいと思います。
 ただ情けないのは、もらい方などを解説しているちょっと勘違いした名医(迷医)がいるのが残念です!

 

「がんの名医」「袖の下」告白に疑問が相次ぐ・・・・

 TBS「がんの名医」「袖の下」告白に疑問が相次ぐ 「大学病院の教授だと20~100万円」
 50人の「名医」がテレビ番組で明かした医療現場の内実が、大きく波紋を広げている。出演した医師の実に9割以上が、いわゆる患者から現金などの「袖の下」を受け取ったことがあるという内容だ。
医師が実名・顔出しで、その感想を語るという珍しい内容で、そのあまりにも率直な告白に、医師としての倫理観を疑問視する声も続出している。
波紋を広げているのは、2016年4月11日夜にTBS系で放送された「直撃!コロシアム!!ズバッと!TV」。「がんの名医50人が明かす新事実!」と題して、約2時間にわたって医師50人が手元のスイッチを使いながら様々な質問に答えるという内容。
 ここで最も注目を集めたのは、番組中盤に放送された「患者から袖の下をもらったことがある」という質問だ。46人がボタンを押し、医療ジャーナリストで内科・婦人科医の森田豊医師は「相場」について、「病気によりますし、大学病院の教授となると、ガンだと20、30、50、100(万円)とかって言うのは聞いたことありますね」
「お礼って言って、カステラを持って来るのと同じ感覚のものは受け取ります。だけど、それが10万になると微妙だし...」

 看護師さんが目を離したすきにカルテの間に茶封筒を挟み込む!

番組では、医師へのアンケートをもとに「袖の下は、こうやって渡してくれれば有り難い」というコーナーまで登場。回診の際に看護師が目を離したすきに
 (1)カルテの間に茶封筒を挟み込む
 (2)医師のポケットに入れる、
といった「手口」が紹介された。「感謝の気持ちを込めて手紙を書いてきました。自宅でじっくり読んでください」などとして患者が医師に手紙を渡し、その中に紙幣を忍ばせるといったやり方も喜ばれるという。あくまで質問は「袖の下をもらったことがある」という過去の経験を問うもので、「今でも袖の下が日常的に横行しているかどうか」については、番組内で明示的に議論されることはなかった。