私の幼少時、昼間に預けられていた家のおばちゃんです。
私の父は小児科医で、気の弱い人で、酒を飲むと強気の人でした。
母は小野市加東郡連合婦人会会長したり、父が他界したのちに兵庫県議会議員になったりする名誉欲の強い女でした。
そんな両親に育てられた私ですが、家庭は崩壊寸前でした。この仲の悪い夫婦は特にいやでした。父は外面は優しいのですが、お酒を飲むと人間が変わります。母はよく殴られていましたが、口答えをしていたのを覚えています。
ここで往診に行っていたおばちゃんが登場します。外来で会う人、往診で会う人に、父親の悪いことをいう人がいませんが、このおばちゃんは「あなたのお父さんは酒癖が悪かったね!」というてくれました。その言葉を聞いてほっとしました。父は医師としては、患者さん第一に大事にしていた人でしたので尊敬していますが、一人の社会人としては酒癖の悪い、ただのおっさんでした!