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<小型機墜落>滑走路で速度不足 重量、揚力に影響か

 報道によると「東京都調布市の住宅街に小型飛行機が墜落し8人が死傷した事故は、小型機が調布飛行場を滑走していた時点で速度が不足していた可能性が高いことが28日、関係者への取材で分かった。小型機は滑走路の終端近くでようやく離陸し、直後から機体が左右にふらつく不安定な状態だったという」

【重量超過か】計画書「5時間分燃料」

 事故機は目的地、伊豆大島への片道の飛行時間の5倍の分量にあたる燃料を入れていた可能性が高く、離陸する際に構造上許される重量「最大離陸重量」を超えていた疑いも浮上している。

 事故を起こした小型機の場合、搭乗者数や風向きなどの条件にもよるが、飛行場の滑走路約800メートルのうち、通常は約400~500メートル滑走して離陸するはずが、今回は離陸するまでに約700メートル滑走したとみられ、滑走の速度も通常より遅かった可能性が高いといわれています。

 離陸時の映像を見たある航空評論家は「規定の速度が得られなくても機体は離陸できる。しかしその場合は、エンジンが最大出力でも、思うように速度や高度は上がらない」と指摘。「その状態で無理に高度を上げようとして機首を上げ失速したのではないか」とみる。
 滑走中の小型機に何らかのトラブルが起きた場合、滑走路の残りの距離などを考え、機長が離陸するか中断するかを決める。
 「判断が遅れた上に、オーバーランを避けて離陸してしまったのではないか」といわれています。

 ちょっと一言;ビデオを見る限り、離陸時上昇角度が少ないのは明らか!重量オーバーより出力低下が原因のような気がします。
 35年くらい前にから、ニューヨークから帰国するときのことです。ボーイング747(ジャンボ)で満員でケネディー空港を飛び立つとき、滑走距離がすごく長かったのを思い出します。最後部に乗っており、なかなか離陸しなくて大丈夫かなと不安でした。加速も悪かったような気がします。完全に重量オーバーだったみたいです。
 たまたまパイロットの人にお話を聞くと、その状況は重量オーバーだっといってました。でもジェットエンジンなので、余力があるのでエンジンが何もなければ99%は離陸できるといってました。
 やはり、このケースの問題は、出力不足、出発前の点検で何らかの異常を見逃していた可能性があります。総飛行時間が約1500時間のベテラン機長なのですから、離陸中止の決断ができたと思います。
 沖縄の普天間基地でも民家に墜落していないのに調布飛行場での墜落事故には問題が残ります。飛行場移転運動がおこらなければいいが・・・。
 過去は、離陸時の事故が多かったのですが、最近は着陸時の事故多いように思います。離陸時はエンジントラブルがほとんど、着陸時は気象状況が悪くても強行して事故っています。
 ますます飛行機に乗れなくなってしまいました!